もくじ

 

秦腔 Q&A

 

以下では、伝統演劇に詳しくない一般向けに、秦腔に関する基本事項をQ&A方式で紹介しています。

 

Q1.秦腔は平仮名で何と読むのですか?

A1.しんこうと読みます。(中国語では、qinqiang=チンチャンと呼ばれています。)

Q2. 秦腔はだいたいどのくらいの歴史があるのですか?

A2. 少なくとも明代中ごろにはすでに存在していたと言われています。ただし、今でも異なる起源説があります。

Q3.秦腔は京劇とどこが違うのですか?
A3. ひと言でまとめると、歌と台詞(せりふ)に陝西方言を使っている点と、京劇にはない楽器編成(音楽の構造も違います)で伴奏している点です。特に、板胡と呼ばれる二胡に似た弦楽器は有名です。
Q5.秦腔の有名役者にはどんな人がいますか?
A5.たとえば、李淑芳、李東橋、劉随社、任炳漢、李愛琴、全巧民、李小鋒、李梅、李絹などの役者たちは、西安の秦腔界では有名なスターです。
Q6.秦腔はおもにどこの地方の演劇ですか?
A6.おもに陝西地方の伝統演劇ですが、甘粛省、寧夏回族自治区、そして青海省や新疆ウイグル族自治区の一部でも見られます。
Q7.もっとも有名な秦腔劇団はどこですか?
A7.省レベルの劇団では、陝西省戯曲研究院(いくつか付属の劇団があります)、市レベルの劇団では、西安易俗社が有名です。ただし、最近、西安易俗社の方は、他の劇団と合併して、西安秦腔劇院(正しくは、西安秦腔劇院の易俗社演出隊)と呼ばれています。

Q8.秦腔関連のテレビ番組などはあるのですか?
A8.陝西省テレビ局の「秦之声」という30年ほどの歴史をもつ人気番組があります。ほんの数年前までこの番組の司会を務めていた陳愛美さんは、秦腔演劇界のみならず、陝西地方の芸能界でも有名な方です。ただし、残念ながら、この番組を日本で見ることはできません。

Q9.秦腔の演劇大会などはあるのですか?
A9.2年ごとの秋に行われる秦腔節は、非常に賑やかな秦腔演劇大会です。開催地は毎回変わります。
Q10.西安市内で秦腔を見られるところはどこでしょうか?
A10.残念ながら現在は、多くの人が秦腔に興味をもたなくなっているので、西安市内での定期公演はありません。ただし、西安市内の文芸北路にある陝西省戯曲研究院では、不定期でしばしば上演しています。また、西一路にある
西安秦腔劇院の易俗社演出隊(旧西安易俗社)では、お金を出せば(2000〜3000元程度)劇団を貸し切って上演してもらうこともできます。また、城壁のところにある環城公園に行けば、戯迷と呼ばれる演劇ファンの人たちが秦腔を歌っている姿を見ることもできます。
Q11. 秦腔を学べるところはあるのでしょうか?
A11.西安市内の文芸南路にある陝西省芸術学校と呼ばれる省立の演劇専門学校で学ぶことができます。

 このページのトップに戻る